植物は音を感じている？科学でわかったガーデニング最新研究まとめ
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今回はちょっと不思議でワクワクするテーマ、「植物は音を聞く？」についてお話しします。
皆さんも、「クラシック音楽を聞かせると植物がよく育つ」なんて話、一度は耳にしたことがあるのでは？私もどこかで聞いた記憶があるのですが、実際のところ、植物は本当に音を聞くことができるのでしょうか🤔？
植物が「音」に反応するって本当？
植物に耳はないのに、どうやって音を聞くんでしょう？実は、近年の研究で、植物は音の振動を感知し、それに応じて生理的な反応を示すことがわかってきました。
例えば、ミズーリ大学の研究チームは、植物が害虫に葉をかじられるときの「そしゃく音」を感知し、防御反応を起こすことを発見しました。つまり、「食べられている！」という危険信号を音で察知して、葉を苦くしたり、害虫を遠ざける化学物質を出したりするのです。
また、イスラエルのテルアビブ大学の研究では、ストレスを受けたトマトやタバコの苗が、人間には聞こえない超音波を発していることもわかっています。
乾燥や茎の切断などのストレスを受けた植物は、1時間に何十回も超音波を出し、しかもその音から植物の種類やストレスの内容まで判別できるというのです。
植物は「音楽」も感じている？
「クラシック音楽を聞かせると花が美しく咲く」「ロックを聞かせると野菜が元気になる」など、音楽と植物の関係については昔からさまざまな説があります。科学的にはどうなのでしょうか？
奈良女子大学附属中等教育学校の実験では、マカラスムギ（オーツ麦）の発芽や初期成長に対して、異なる周波数の音楽を聞かせて影響を調べたところ、モーツァルトなどの500Hz〜7000Hzの音が植物の成長に良い影響を与えることが示されています。また、音刺激によって植物の表面電位に変化が現れることも報告されており、音が植物の細胞レベルにまで影響を与えている可能性があります。
さらに、西オーストラリア大学の研究では、流れる水の音や、昆虫の羽音などを植物が感知している可能性も指摘されています。植物は「音楽」としての音だけでなく、自然界のさまざまな音に反応しているようです。
植物は「ミツバチの羽音」も聞き分ける？
最近のおもしろい研究として、ミツバチの羽音に反応する植物の話があります。ミツバチが花の周りを飛び回るとき、その羽音を感知した花は、より多くの蜜を分泌することが観察されました。これは、ミツバチに効率よく受粉してもらうための「おもてなし」戦略とも言えます。
花の中には、花弁がまるでパラボラアンテナのように音を集める構造を持つものもあり、特定の周波数の音（ミツバチの羽音など）に敏感に反応できるよう進化しているのです。これもまた、植物が音を聞いている証拠の一つですね。
植物に「読み聞かせ」する本まで登場！
イギリスでは最近、「植物に読み聞かせるための本」が出版されました。
これは、植物好きの人たちが自分の植物に語りかけたり、詩や物語を読んであげたりするための本だそう。科学的な裏付けはともかく、植物に話しかけたり歌を聞かせたりすることで、育てる人自身の愛情や観察力が高まり、結果的に植物も元気になる、という素敵な循環が生まれているのかもしれません。
おわりに
植物が音に反応する仕組みは、まだまだ解明されていない部分が多いですが、今後は農業やガーデニングの現場でも「音」を使った新しい栽培法が広がるかもしれません。例えば、植物が発する「ストレス音」をモニタリングし、最適なタイミングで水やりやケアを行う、なんて未来も現実味を帯びてきています。
目も耳もない植物ですが、私たちが思っている以上に音と深く関わって生きているようです。ガーデニングの時間に、ぜひお気に入りの音楽を流したり、優しく語りかけたりしてみてはどうでしょう？きっと、植物たちも何かしらの形で応えてくれるかもしれませんよ😉
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