スペイン・コルドバ流 狭い空間でも映える“パティオ風”植木鉢ガーデニングのコツ(後編)
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前編では、スペイン・コルドバで毎年5月に開催される「Festival de los Patios de Córdoba(パティオフェスティバル)」を紹介しました。
今回は、そんな「コルドバのパティオ風」を自宅のベランダや庭の狭い空間でも楽しめる、植木鉢ガーデニングの実践アイデアを紹介します🌿
壁を活かして、立体的なガーデンに
コルドバのパティオは、限られた空間を最大限に活かすアイデアの宝庫です。特に注目したいのが、壁面を活用した立体的な植木鉢のディスプレイ。鉢を吊るす・固定することで、床面が狭くても植物の数やボリュームを増やすことができます。
壁に穴を開けたくない場合は、ラティスフェンス(トレリス)を立ててハンギングプランターや鉢用のフックなどを使えば、壁をキャンバスのように使うことができます。
壁自体を使うのが難しい場合は、ベランダの手すりにプランターラックを取り付けたり、天井や梁からハンギングバスケットを吊るす方法も。縦型のプランタースタンドやラダーシェルフを使うと、狭いスペースでも複数の鉢を飾れます。上にいくほど小さな鉢を配置すれば、圧迫感も少なく、見た目にもバランスがとれます。
鉢選びと配置のコツ
鉢のデザインは「統一感」が鍵です。鉢のデザインを揃えるだけで全体にまとまりが生まれます。テラコッタや木製の鉢で統一すると、ナチュラルで落ち着いた印象に。白やブルーを加えれば、地中海らしい爽やかさも演出できます。
古い缶やバケツを再利用するアイデアも人気です。古い容器を再利用する際は、使用前にしっかり洗い、底に穴を開けて通水性を確保しましょう。化学薬品が入っていたものはNG⚠️。特に金属製の容器は熱がこもりやすいため、夏は日陰に置くのがおすすめです🌞
床や地面に直置きする場合は、サイズや高さを変えて並べることで、奥行きとリズムが生まれます。奥を高く、手前を低く配置するのが基本。鉢の数や色を絞ると、シンプルで洗練された印象になります。
植物選びは、気候と育てやすさで
コルドバのパティオでよく見かけるのは、ゼラニウムやベゴニア、ブーゲンビリアなどの花もの。鮮やかな色とボリュームで、壁を一気に華やかにしてくれます。
日本やスペインの気候でも育てやすいのは、ハーブ類(ミント、バジル、セージなど)や多肉植物。香りも楽しめて、キッチンガーデンとしても活躍します。
つる性植物(クレマチス、ジャスミン、ヘデラなど)は、壁やフェンスに絡ませることで縦のラインを強調できます。
さらに、ミニサイズの柑橘類やカエデ、多年草(フロックス、ギボウシなど)も、大きめの鉢を使えば育てやすく、長く楽しめます🌼
お世話のポイントも押さえておこう
鉢植えは地植えに比べて乾きやすいので、水やりのタイミングが大切です。夏は朝のうちにたっぷりと。緩効性の肥料を使えば、植物の成長も安定します。
成長の早い植物は根詰まりを起こしやすいので、鉢が手狭に感じたら、一回り大きな鉢に植え替えると良いでしょう。
おわりに
植木鉢ガーデニングは、庭がなくてもベランダや玄関先、屋上、室内など、好きな場所で楽しめます。日当たりや気温、天候に合わせて鉢を移動できるのも嬉しいですよね。
コルドバのパティオ風ガーデニングは、アイデア次第で華やかな空間を作れます。お気に入りの植物と鉢で、自分だけの“小さなコルドバ”を演出してみませんか?スペインの伝統と工夫が詰まったガーデニング文化を、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね!
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