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地震や台風、豪雨などの自然災害が身近になった今、「備え」は特別なことではなく、日常の延長にあるものになりました。
しかし、防災用品を備蓄するだけでは不安が残るという方も多いのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、レジリエントガーデンという考え方です。
レジリエントとは「回復力」のこと。
日々の暮らしにやすらぎを与えながら、非常時には食料や安心感をもたらしてくれる庭づくりを指します。
無理なく続けられる“暮らしに溶け込む防災”として、いま静かに広がっています。
取り入れやすい植物例|強くて、使えて、庭になじむものを選ぶ
レジリエントガーデンで大切なのは、「非常時に役立つ」だけでなく、「普段から無理なく育てられる」ことです。
特別な管理が必要な野菜よりも、強く、繰り返し収穫でき、景観を損なわない植物を選ぶことがポイントになります。
① ハーブ類|手間が少なく万能な存在

ローズマリーやタイム、ミントなどのハーブは、乾燥や暑さに比較的強く、一度根付けばぐんぐん育ちます🌞
料理の風味づけに使えるだけでなく、ハーブティーとしても活用できるため、非常時のリラックス効果も期待できます。
ローズマリーは常緑で低木のように育つため、花壇の縁取りにも最適です。
ミントは繁殖力が強いため、地植えよりも鉢植えにすると管理しやすくなります。
② 果樹|実りと安心を同時に得られる

ブルーベリーやレモン、キンカンなどの小〜中型果樹は、庭木としての美しさと実用性を兼ね備えています🍋
春には花を楽しみ、夏〜秋には収穫ができるため、季節の変化を感じられるのも魅力です。
ブルーベリーは比較的コンパクトに育ち、シンボルツリーにもなります。
キンカンは皮ごと食べられるため、非常時にも手軽に栄養補給ができます。
果樹は“備え”というより、“楽しみの延長”として取り入れられる点が大きな利点です。
③ 多年草野菜|一度植えれば毎年収穫

ニラ、アスパラガス、ミョウガなどの多年草野菜は、毎年植え替える必要がありません。
地上部が枯れても、地下で生き続け、季節になるとまた芽を出します。
特にニラは強く、多少放っておいても育ちます。
アスパラガスは数年かけて株を充実させれば、長期間収穫が可能です。
こうした植物は「育て続ける負担」が小さく、レジリエントという考え方に非常に適しています。
④ 常緑で食べられる植物|景観と防災を両立

庭の骨格をつくる常緑樹の中にも、食べられるものがあります。
例えばオリーブやフェイジョアなどは、観賞価値が高く、実も楽しめます。
常緑樹は一年を通して目隠しや防風の役割を果たすため、防災面でも有効です。
落葉が少ないことで、管理の手間も抑えられます。
庭づくりのポイント|畑にしない、防災を重ねる発想

ポイントは、「庭の一角を畑にする」ことではなく、既存の植栽に“食べられる機能”を重ねることです。
花壇の縁にハーブを植える、シンボルツリーを果樹にする、足元に多年草野菜を添える——
そんな工夫の積み重ねが、回復力のある庭を育てます。
豪華である必要はありません。
数種類を分散して植えるだけでも、庭は十分に強くなります。
まとめ|小さな一株から始める防災のかたち

防災は、我慢や不安を積み重ねることではありません。
日常を楽しみながら、自然と備えができている状態こそが理想です。
食べられる植栽を一株取り入れることから、レジリエントガーデンは始められます。
暮らしを彩りながら、もしもの時にも支えてくれる庭づくりを、今日から少しずつ考えてみてはいかがでしょうか。







