食物繊維を摂りたいときは、ごぼうを食べよう
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ごぼうと聞くと「食物繊維が多い」と連想する方も多いでしょう。もちろんごぼうには食物繊維が豊富に含まれています。しかしそれ以外にも健康に嬉しい効果がある栄養素が多く含まれている野菜です。
ごぼうは煮物やサラダに活用されたり、近年では便秘解消に効果があると「ごぼう茶」が販売されたりと健康に良い食材として注目されています。
今回はごぼうの基礎情報と健康効果についてご紹介します。
ごぼうの基礎情報
歴史
ごぼうの原産地は、ユーラシア大陸北部~中国~ヨーロッパと広い範囲といわれています。日本には10世紀以前に中国から伝わり、当時は薬の材料として利用されていたようです。ただ平安中期ごろになると、宮廷の献立にごぼうが使われたとの記録が残っています。
ごぼうを食べる国は少ない
日本ではきんぴらごぼうなど煮物やサラダにも使われる親しみのある野菜のひとつですが、世界的に見るとごぼうを食べている国は少なく、日本、台湾、韓国などと少ないのが現状です。
ごぼうは「根」
ごぼうは「キク科ゴボウ属」に分類されます。ごぼうが「茎」か「根」か迷う方もいるかもしれませんが、ごぼうは「根」です。よく見ると、ごぼうの表面にはヒゲのような細い根が見られます。これは側根と呼ばれ、ごぼう自体は「主根」と呼ばれます。
ごぼうの旬と選び方
旬
1年中買えるごぼうですが、一般的に旬は10~12月とされています。
選び方
- 太さが均一で、太すぎないもの
- ひげ根は少なくて、細いもの
- できれば土付き
(手軽に使えるので洗いごぼうを選ぶ方もいるかもしれませんが、土がごぼうの乾燥を防ぎ、おいしさを保つ効果があります)
ごぼうに含まれる栄養素
- 食物繊維
- カリウム
- ポリフェノール
- マグネシウム
など
野菜の中でも食物繊維の含有量はトップクラス👑
ごぼうの健康効果
- 便秘解消・生活習慣病の予防
- 高血圧の予防
- アンチエイジング
- 骨の形成
便秘解消・生活習慣病の予防
野菜の中でも食物繊維の含有量はトップクラスを誇るごぼう。ごぼう約2/3本で1日の必要量の1/3程度の量が摂取できます。またごぼうに含まれる水溶性食物繊維「イヌリン」は血糖値の血糖値上昇の抑制や血中コレステロール低下などにも効果があると期待されています。
高血圧の予防
カリウムは体内の塩分を体外に排出する働きがある栄養素です。そのため高血圧の予防に期待されています。
アンチエイジング
ごぼうにはポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの減少・血糖値の急激な上昇を抑えるといった効果やアンチエイジングが期待できます。
骨の形成
マグネシウムは骨の形成に関係する重要なミネラル。また代謝や筋肉の収縮、神経の伝達などさまざまな面で必要なミネラルのひとつです。
おすすめの食べ方と注意点
皮も食べよう
ごぼうの皮には栄養が多く、特にポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が豊富です。そのため皮ごと食べるのがおすすめです。皮をむかずに、たわしや包丁の背を使って、ごぼう表面を軽くこするようにしましょう。
水にさらすのは短い時間で
あく抜きや変色防止のために水にさらす方も多いのではないでしょうか。しかしポリフェノールやミネラルは水に溶け出てしまうので、水にさらすのは5分以内を目安にしましょう。
食べすぎに注意
ごぼうは食物繊維が豊富なので、食べ過ぎると逆に下痢になったり、お腹が張ったりする場合も。1日1本(150g)程度を目安に、他の食べ物とバランスよく食べましょう。
ごぼう茶って?
近年流行っている「ごぼう茶」は、ごぼうを焙煎して飲めるようにしたものです。食物繊維、ポリフェノールなどの栄養を飲むことで摂取できるので、ごぼうを食べるのはちょっと大変という方はごぼう茶を利用してみては?ダイエット、美肌、疲労回復、冷え性の改善など嬉しい効果がたくさんありますよ♪
まとめ
今回は食物繊維が豊富なごぼうについて取り上げました!腸内環境を整えたい場合だけでなく、その他にも体に必要な栄養素が豊富に含まれています。ごぼうを食べる時は皮つきで。調理するのが大変な時にはごぼう茶を飲むなどライフスタイルに合わせてごぼうを食べてみてくださいね😊