スペインの野菜 ~市場とスーパーで見つける食文化の魅力~
公開日 2025/02/12
更新日
情熱の国、スペイン。
サグラダファミリアやフラメンコ、美味しいパエリアやタパスなど、観光と食文化が魅力のスペインは、2017年、日本との間でワーキングホリデー協定が締結され、多くの若い日本人がスペインでの新しい生活に挑戦しています。特に市場やスーパーでの買い物は、スペインの食文化を体験する貴重な機会です。
今回は、スペイン第三の都市バレンシアの市場とスーパーの野菜売り場を通じて現地の食文化をご紹介します。
新鮮さを求めるなら市場!
スペインでは、市場や個人商店の八百屋、スーパーで野菜を購入できますが、新鮮さやオーガニックな野菜を求めるなら市場や八百屋がおススメです。
市場では、野菜はむき出しで山積みに陳列され、量り売りが基本です。店員との会話を通じて欲しい野菜と量を伝えるスタイルは、スペイン語の練習にも最適です😉。
市場は午後2~3時頃に閉まるため、午前中の買い物が勝負です。
手軽さを求めるならスーパーへ!
会話に自信がない時や忙しい時は、スーパーなら夜まで営業しているので安心。市内には多くのスーパーが点在し、比較しながら買い物を楽しめます。
カット野菜やパック詰めされた野菜が陳列された冷蔵コーナーもあります。
市場同様に量り売りが一般的で、備え付けのグローブでセルフ詰めする形式が多いです。専用の計量器で価格シールを発行し、レジで精算する仕組みや、計量をレジで行うスーパーもあります。
日本とちょっと違う?スペインの野菜
スペインでは日本で馴染みのない野菜や、色やサイズが異なる野菜が多く見られます。
こちらはアーティチョークと西洋ネギです。どちらもスペインではお馴染みの野菜で、1年中販売されています。アーティチョークは下ごしらえが必要ですが、芯はホクホクで美味しい野菜。西洋ネギは厚みがあり、煮込むとトロトロに柔らかくなります。
こちらはトマトです。枝付きのものや、黒トマト(Kumato品種)、青トマトなど色や形が豊富で、サラダ用、煮込み用といった調理方法に応じた種類が揃っています。
こちらは写真手前からピーマン、パプリカ、ナスです。奥に見えるズッキーニと比べると、その大きさに驚きますね💦。他にもキュウリが太く短い形状だったり、大根は手の平サイズだったり、日本と異なるサイズの野菜に出会えます。
スペインならではの野菜
スペインでは、名物料理用の野菜セットがスーパーで販売されています。
こちらは、Cocido(コシード)というスペインの伝統的な煮込み料理に使う野菜のセットです。ニンジン、セロリ、西洋ネギ、大根、パースニップなどが入っています。
Cocidoは、この他にひよこ豆やジャガイモ、肉類などを加え、スープと具材を分けて食べる料理で、まるで「スペインのおでん」とも呼べる一品です。
こちらはサヤインゲン。日本のものとほぼ同じですが、パエリア発祥の地であるバレンシアのパエリア「Paella Valenciana」には欠かせない野菜です。
バレンシアでは週末やパーティーのお昼ご飯で、このPaella Valencianaがよく食べられるため、1年中どの店でもサヤインゲンが購入可能です。
おわりに
スペインの野菜事情はいかがでしたか?スーパーでのセルフサービスなど、日本とは異なる買い物方法は、異国ならではの体験になりそうですね。
今回ご紹介したアーティチョークや西洋ネギ、具だくさんのCocidoやパエリアのサヤインゲンなど、スペインならではの野菜を現地で味わうのも一興。地元の人々と同じ目線で市場を歩き、料理を楽しむことで、スペインの文化がより身近に感じられます。
ワーキングホリデーも良し、語学留学も良し、観光旅行も良し!スペインへ訪れた際は、観光地だけでなく地元に根付いた市場やスーパーにも立ち寄って、スペインの魅力をたっぷり味わってくださいね😉