アメリカの獣医師が選ぶ 愛犬に安心な野菜トップ20【後編】
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前回に引き続き、今回は愛犬の健康を助ける野菜・後半10種類をご紹介します。
犬に最適な野菜
11. ほうれん草
抗酸化物質がたっぷり含まれており、犬のガンや老化予防に役立ちます。少量であれば安全ですが、カルシウムの吸収を妨げるシュウ酸塩を含んでいるので、与えすぎには注意です。
12. セロリ
栄養価はさほど高くありませんが、セロリの約95%は水分のため、水分補給に役立ちます。繊維の筋が喉に詰まる危険性があるので、小さく刻むか蒸してから与えましょう。
13. パプリカ
甘くて歯ごたえのある、赤、黄、緑のパプリカは安全です。消化しやすいように、種とヘタは取り除きましょう。赤パプリカは抗酸化物質が最も多く含まれています。
14. キャベツ
特に紫キャベツがGood。過小評価されているスーパーフードです。紫色を作っているアントシアニンは抗酸化物質で、炎症から守り、ある種のガンの成長を遅らせるのに役立つかもしれません。調理したり蒸したりすれば安全ですが、生で食べさせるとガスが発生することがあります。ザワークラウトなどの加工品はナトリウムを多く含むのでNGです🙅🏻♀️
15. ビーツ
ビーツも犬が喜ぶ意外な栄養素の宝庫です。調理したビーツは問題ありませんが、少量だけあげましょう。ビーツには糖分が含まれているため、摂りすぎると消化不良を起こすことがあります。また、ビーツの色素によって犬の尿がピンク色や赤色になることもあります。
16. トウモロコシ
トウモロコシは、適度であれば安全なおやつですが、天然の糖分を多く含み、繊維質の粒は消化しにくいことがあります。生でも、加熱しても、ポップコーン(味付けなし)にしてもOK。冷凍したコーンは歯ごたえのあるおやつになります。トウモロコシの芯は、窒息や腸閉塞を引き起こす可能性があるので、丸ごと与えてはいけません。
17. カリフラワー
カリフラワーはビタミンCとKの優れた供給源で、免疫系に有益であり、丈夫な骨を支えるカルシウムの吸収を助けます。生で食べさせるとガスが出ることがあるので、蒸したりローストしたりすれば安全です。消化不良を避けるため、ゆっくり与えるようにしましょう。
18. キュウリ
キュウリもほとんどが水分で、良い水分補給源になります。漬物やピクルスのキュウリは、ナトリウム、ニンニク、タマネギなど犬に有害な可能性のある調味料や食材が使われているのでNGです🙅🏻♀️
19. 芽キャベツ
芽キャベツはキャベツと近縁種で、栄養成分も似ています。加熱調理するか蒸し焼きにして与えるとGood。
20. 豆類
エンドウ豆、レンズ豆などの豆類は栄養価の高い植物で、適度なタンパク質と心臓に良い鉄分や葉酸が多く含まれています。
⚠️豆類は注意⚠️
2018年、ペットフードに含まれる豆類が、犬の心臓病の一種である拡張型心筋症(DCM)の一因ではないかと疑われていましたが、米国食品医薬品局(FDA)の調査では、病気とこれらの成分との関連は見つかっていません。ドーベルマン・ピンシャー、ボクサー、グレート・デーンなどのDCMになりやすい犬種には避けるよう獣医師から勧められる場合もあるので、豆類を与える際は獣医師とよく相談しましょう。
出典:Best vegetables for dogs: Pick the perfect veggie for your dog’s health(care.)
おわりに
適量の野菜を与えることは、愛犬の健康を増進し長寿をもたらすかもしれません。しかし、病気を治す魔法の食べ物ではありません。また、野菜はあくまでもおやつとして愛犬の食事を補うもので、日々の主要な食事の代用品にはなりません。適量としては、1日の食事量の10%以下を目安に与えるようにしましょう。
万が一病気や不快の兆候が見られた場合は、獣医師に必ず相談してください。