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自宅の庭で、犬を思いきり走らせてあげられたら――
そんな思いから「庭にドッグランを作ってみようかな」と考える方が増えています。
ドッグランに通う時間が取れない、他の犬が苦手、もっと気軽に運動させたい。
そんな悩みを持つ戸建て住まいの飼い主さんにとって、庭ドッグランは現実的な選択肢です。
この記事では、「自分で作ってみたい」と感じている方に向けて、庭ドッグランづくりの考え方や押さえておきたいポイントを、できるだけ分かりやすくまとめています。
庭ドッグランのメリットと注意点
庭ドッグランのメリット
思い立ったときにすぐ遊ばせられる
時間や営業時間を気にせず、毎日の運動や気分転換に使える
周囲を気にしなくていい
他の犬や人が苦手な子でも、落ち着いて走れる
庭ドッグランで注意したいポイント
- 地面が滑りやすくないか
- 硬すぎて足腰に負担がかからないか
- 脱走の心配がないか(柵・隙間)
庭にスペースがあるだけでは十分とは言えません。
犬が安心して使える環境かどうかを基準に考えることが大切です。
庭ドッグランは地面が重要
庭ドッグランづくりで、いちばん重要なのが地面選びです。
地面の違いは、犬の足腰への負担や、手入れのしやすさに直結します。
土・天然芝・人工芝の簡単な違い
- 土
足にはやさしい反面、雨の日はぬかるみやすく、穴掘りや泥汚れが気になりやすい - 天然芝
見た目は良いが、芝刈りや雑草管理が必要で、傷みやすい - 人工芝
手入れが少なく、季節を問わず使いやすい
なぜドッグランに人工芝が選ばれやすい?
人工芝は、汚れにくく管理が楽なのが大きな理由です。
泥はねが少なく、犬も飼い主も後片付けの負担が軽くなります。
また、クッション性のあるタイプを選べば、走ったり止まったりする動きでも足腰への負担を抑えられます。
DIYで人工芝を選ぶときのポイント
- クッション性があるか
走る・止まる動きが多いため、足腰への負担を和らげるために重要です。 - 排水性が考えられているか
おしっこなどで汚れた場合も、水を流せば洗い流しやすくなります。
雨の日でも水がたまりにくく、ぬかるみを防げます。 - 毛が抜けにくく、耐久性があるか
人工芝の耐久年数は、種類や設置場所によって変わります。
商品ごとに特徴が異なるため、何を重視した人工芝なのかを事前に確認しておくことが大切です。
見た目や価格だけで選ぶと、滑りやすかったり、すぐに傷んだりすることがあります。
「犬が使う場所」という前提で選ぶことが重要です。
人工芝ドッグランの作り方
庭ドッグランは、施工手順も大切ですが考え方を押さえることが大切です。
次のポイントを意識しておきましょう。
① 雑草処理・整地

芝剥がし、整地
目的:あとからトラブルを出さないため
最初に雑草を処理し、地面の凹凸を整えます。
ここを省くと、人工芝が浮いたり、歩きにくいドッグランになりがちです。
また、水はけに不安がある場合は、整地の段階で対策しておくことが大切です。
地面に緩やかな傾斜をつけたり、土壌改良を行って水はけの良い状態にしておくことで、より快適で使いやすいドッグランになります。
② 防草シートを張る

防草シート
目的:雑草対策と管理のしやすさのため
人工芝のメリットのひとつが、お手入れの楽さです。
ただし、防草シートを張らないと、人工芝の下から雑草が生えてくることがあります。
防草シートには、雑草の発生を抑える役割だけでなく、
水を通して排水を妨げないことも求められます。
人工芝の性能を活かすためにも、適した防草シートを選び、隙間なく施工することが大切です。
③ 人工芝を敷く・固定する

人工芝張り後
目的:安全に長く使うため
人工芝は、ズレやめくれが起きないように固定します。
つなぎ目や端部は、犬が足を引っかけないよう丁寧に処理することが重要です。
この3つの工程は、どれも「犬が安全に使い続けるため」のものです。
工程を知ることも大切ですが、「なぜその作業が必要なのか」を理解したうえで進めると失敗しにくくなります。
庭柵(フェンス)は必須

人工芝・移植・フェンス設置
庭ドッグランをつくるうえで、庭柵(フェンス)は必須です。
どんなに地面を整えても、脱走の心配がある状態では安心して遊ばせることができません。
脱走防止が最優先
犬は、ちょっとした隙間や低い段差でも外に出てしまうことがあります。
飛び越える、くぐる、体をねじって抜けるなど、想像以上に行動範囲は広いものです。
「庭だから大丈夫」と思わず、確実に囲うことが重要です。
高さ・隙間の考え方
フェンスの高さは、犬種や運動量によって変わります。
小型犬でもジャンプ力があるため、余裕を持った高さを意識しましょう。
また、足元やフェンスの隙間が広いと、頭や体が抜けてしまうこともあります。
下部までしっかり覆われているかを確認することが大切です。
フェンスの種類と考え方
フェンスは、簡易的なものであればネットや置き型タイプをネットで購入して設置することも可能です。
限られた範囲を囲う場合や、小型犬であればDIYでも対応しやすい方法です。
一方、庭全体を囲う本格的なフェンスを設置する場合は、外構工事が必要になることもあります。
設置範囲や犬のサイズに合わせて、無理のない方法を選ぶことが大切です。
既存フェンスを活用する場合
すでに庭にフェンスがある場合は、それを活かしてドッグランをつくることも可能です。
ただし、犬向けの設計ではないことが多いため、隙間を塞ぐ、内側に補助フェンスを設けるなどの工夫が必要になります。
見た目だけで判断せず、犬目線で安全かどうかを基準に考えましょう。
DIYでできること/難しいこと
庭ドッグランはDIYでも挑戦できますが、できること・難しいことを分けて考えることが大切です。
自分でできる範囲
- 雑草処理や簡単な整地
- 防草シート敷き
- 人工芝を敷く作業
- 既製品フェンスの設置や簡単な補強
道具がそろっていれば、時間をかけて進めることで対応できるケースも多いです。
失敗しやすいポイント
- 下地が甘く、人工芝がデコボコになる
- 水はけや傾斜が不十分で、汚れが残りやすい
- 芝の固定が弱く、ズレやめくれが起きる
- フェンスの高さや隙間が合っておらず、脱走の不安が残る
見た目はきれいでも、使い続けるうちに不具合が出ることがあります。
部分的に業者を使うという選択
すべてを任せる必要はありません。下地づくりや土壌改良、フェンスの設計・固定など、失敗するとやり直しが大変な部分だけ業者に依頼し、人工芝を敷く作業は自分で行う、という方法もあります。
「ここは不安」と感じる部分だけプロに任せることで、失敗を減らし、安心して使える庭ドッグランにつながります。
まとめ

庭ドッグランづくりは、最初から完璧を目指す必要はありません。
できる範囲から始めて、使いながら調整していく考え方でも十分です。
大切なのは、見た目よりも犬の安全と手入れのしやすさ。
走りやすい地面か、ケガの心配はないか、日々の管理が負担にならないかを基準に考えましょう。
「ここは自分でやっていいのか不安」「この作り方で大丈夫?」
そんなときは、不安な部分だけ相談するのもひとつの選択です。
ニワナショナルでは、お庭の状況や犬の特性に合わせたドッグランづくりも承っています。
無理せず、犬も飼い主も気持ちよく使える庭ドッグランを一緒に考えていけたらと思います。








