マツの害虫トラブル解決策|症状別の診断と最適な防除法まとめ
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お庭や公園、街路樹としてもよく見かけるアカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ。
そんな松が、知らないうちに害虫の被害で弱ってしまうことがあります💦。
「葉が茶色くなってきた…」「元気がなくなった…」と感じたら、それは害虫のサインかもしれません。
この記事では、松を脅かす主要な害虫4種と、その効果的な対策をまとめてご紹介します。
各項目の最後には、詳しい解説記事へのリンクもあるので、気になる害虫はぜひチェックしてください🌿
マツ枯れ病(マツ材線虫病)
概要
マツノザイセンチュウという体長1mmにも満たない線虫が原因で発生する病気。カミキリムシ(マツクイムシ)によって運ばれ、急激に松を枯らします。
被害の特徴
- 葉が急にしおれ、赤茶色に変色
- 短期間で木全体が枯れる
効果的な対策
- 5〜7月のカミキリムシ活動期に殺虫剤散布
- 感染シーズン前の樹幹注入
マツカレハ(松毛虫)
概要
古くから松林や庭木に被害を与える害虫。幼虫は葉を食い尽くし、景観を損ないます。
被害の特徴
- 葉がスカスカになり、丸坊主状態に
- 幼虫は毛虫状で、ふ化後すぐに葉を食害
効果的な対策
- 幼虫期に合わせた殺虫剤散布
- 天敵保護や微生物殺虫剤の活用
トドマツノハダニ
概要
葉に寄生して養分を吸い取り、黄褐色に変色させるダニ。特に夏場の高温乾燥時に発生しやすい。
被害の特徴
- 斑点状の脱色から全体の黄変へ進行
- 樹勢が落ち、見た目も悪化
効果的な対策
- 殺ダニ剤を使用(殺虫剤は無効)
- 朝夕の葉水で予防
マツカキカイガラムシ
概要
葉や葉鞘に寄生し、汁を吸って黄変させる害虫。成虫は殻で覆われ、薬剤が効きにくい。
被害の特徴
- 葉の部分的な黄変
- 長期的に樹勢を低下させる
効果的な対策
- 幼虫期(5〜6月、8〜9月)を狙った殺虫剤散布
- 成虫は物理的除去が有効
まとめ|共通する害虫対策のポイント
- 早期発見が重要:日々の観察で小さな変化を見逃さない
- 発生時期を知る:害虫ごとに効果的な防除タイミングがある
- 定期的なメンテナンス:薬剤散布や剪定で樹勢を保つ
専門家に相談して松を元気に!
「葉が変色してきた」「何の虫かわからない」という場合は、自己判断せずに専門家に相談するのが安心です。
ニワナショナルでは、害虫診断・予防・駆除までトータルサポートいたします✨