れんこんでアンチエイジング!
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日本では縁起物とされ、冬の時期に出回る「れんこん」ですが、具体的にどのような栄養が含まれているのでしょうか?
実はタイトルの通り、れんこんはアンチエイジングや美肌効果なども期待できる野菜なのです!
今回はれんこんのプチ情報とその健康効果について深掘りしていきます🔍
れんこんの雑学
歴史
れんこんの原産地は、中国またはインドとの説が有力です。大陸から伝来したことは「常陸風土記」に記録が残っており、食用としての最古の記録は10世紀にあります。日本で本格的に栽培が始まったのは明治時代以降で、現在では茨城県が主な名産地となっています。
日本では1951年に遺跡から2千年前(弥生時代)の「大賀はす」と呼ばれる蓮の実が掘り出されました。発掘された3粒の発芽を試したところ、なんと1粒は花を咲かせました!2000年ものあいだ土の中で眠っていたにも関わらず開花して新たな実をつけたことから、れんこんは「生命力の強さ」を象徴する野菜でもあるのです。
縁起物とされる理由
れんこんの穴は向こう側を見渡せることから「将来の見通しが良い」という意味から縁起が良いとされています。また種の多さから「子孫繁栄」の意味もあります。
仏教において蓮は多産や生命力の象徴とされてきました。釈迦の誕生を告げて蓮が開花したともいわれており、神仏が乗っている台は蓮台と呼ばれ蓮の花を表しています。
明日誰かに言いたくなるプチ情報💡
れんこんの穴の秘密
蓮は沼地や湿地に生えますが、成長には空気・水・日光は欠かせません。湿地に生える蓮は、根から空気を取り入れるのは難しく、葉で取り入れた空気を根まで運んでいます。れんこんの穴は、その空気を送るためのパイプの役割を果たしているのです!
れんこんの穴の数
れんこんの穴は、真ん中に1個、その周りに7~9個(大きいものだと11個程度)の穴があります。
れんこんは葉?茎?根?
れんこんの食用部は根かと思いきや、茎にあたる部分です。
れんこんに含まれる主な栄養素と健康効果
- ビタミンC
- タンニン
- カリウム
- 食物繊維
- 美肌効果・アンチエイジング
- むくみの解消
- 腸内環境を整える
美肌効果・アンチエイジング
ビタミンCはコラーゲンの生成に関係するビタミンです。皮膚のシミやしわの防止、傷や炎症などの回復を早める効果も◎さらに活性酸素を除去する抗酸化作用もあるので、美肌やアンチエイジングには欠かせないのがビタミンCです。
また、れんこんには強い抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは活性酸素の働きを抑制する効果が期待できるので、老化防止にも効果があるといわれています✨
本来ビタミンCは熱に弱いものです。しかしれんこんに含まれるでんぷん質がビタミンCを熱から守ってくれるので、加熱しても残存率は他の食材よりも高いといわれています。
むくみの解消
れんこんに含まれるカリウムは、体の水分バランスを保つ働きがあります。ナトリウムを排出してくれるので、正常な血圧を保ち高血圧の予防に効果が期待できるだけでなく、むくみの解消にも◎
腸内環境を整える
腸内環境を整えるのには欠かせない食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。水溶性食物繊維は、腸内環境を整える・血糖値の急激な上昇を抑える・コレステロールの吸収を抑制するといった効果が期待されます。一方不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収し膨らみ、腸を刺激して便通を促すため便秘の解消にも◎
栄養を逃さないための3つのポイント
1.水にさらすのは短時間!
ビタミンC、カリウム、タンニンは水に溶ける性質なので、下処理で水にさらしすぎると栄養素が流れ出してしまいます。水にさらすのは5分以内にしましょう。
2.煮汁までいただく
ゆでる・煮るといった調理過程で、煮汁に水溶性の栄養素が流れ出てしまいます。そのためスープなどで汁までいただくと栄養素も一緒に摂取できますよ♪
3.タンパク質と一緒にいただく
ビタミンCはタンパク質からコラーゲンを生成するのを助ける働きがあります。魚や肉などのタンパク質を一緒に摂ることで、コラーゲン生成が促され、美肌効果が期待されます。
おすすめの切り方
- 薄切り…シャキシャキとした食感
例)酢の物、きんぴらごぼう、サラダなど - 厚切りにして火を通す…ホクホクとした食感
例)煮物、温野菜サラダなど - すりおろす…もちっとした食感
例)れんこんまんじゅう、お好み焼きなど
まとめ
今回はれんこんについてご紹介しました。
美肌効果やアンチエイジングだけでなくビタミンCは風邪予防にも効果がある栄養素なので寒い時期には特に積極的に摂取したいですね。またそれ以外にも体によい栄養素がたくさんはいっているので、れんこんを食生活に取り入れて元気な毎日を過ごしましょう🤗