
庭や敷地の雑草対策というと、
「草を抜く」「草刈りをする」「除草剤をまく」「防草シートを敷く」
といった方法を思い浮かべるかもしれません。
一方で最近は、植物の力を利用して雑草を抑える方法にも注目が集まっています。
クラピアやクローバー、ミント、ハーブなどを地面に植えることで、見た目を楽しみながら雑草の発生を抑えることができるからです。
ただし、植物による雑草対策は「植えれば勝手に解決する魔法の方法」ではありません。
向き・不向きを理解していないと、「思ったより雑草が減らない」「逆に管理が大変になった」と感じてしまうこともあります💦
まずは、植物で雑草対策をするとはどういうことなのか、基本的な考え方から整理していきましょう。
植物で雑草対策をするという考え方
植物による雑草対策は、雑草を「取る」「枯らす」のではなく、「育ちにくい環境を作る」方法だと言えます。
一体どういうことなのか解説しますね。
なぜ植物が雑草対策になるの?

植物による雑草対策の基本は、「雑草が生える隙をなくすこと」です。
地面がむき出しの状態だと、風や鳥、雨などによって雑草の種が入り込み、発芽・成長しやすくなります。
そこで、地表を別の植物で覆ってしまえば、雑草は光を受けにくくなり、根も張りにくくなるという作戦です。
クラピアやクローバーのようなグランドカバー植物は、地面を横に広がるように成長するため、
・日光を遮る
・土の乾燥を防ぐ
・雑草の発芽スペースを奪う
といった効果が期待できます。
除草剤・防草シートとの違い

防草シートは施工に手間がかかります
植物による雑草対策は、除草剤や防草シートとは考え方が大きく異なります。
除草剤は、雑草を枯らすことで一時的にきれいな状態を作りますが、効果が切れれば再び雑草は生えてきます。
また、子どもやペット、植木への影響が気になる家庭では使いにくい面もあります🐱
防草シートは、物理的に光を遮断するため、雑草抑制効果は高い反面、
・見た目が人工的になりやすい
・施工や撤去に手間がかかる
・劣化すると管理が大変
といったデメリットもあります。
一方、植物による雑草対策は、景観を楽しみながら、長期的に雑草を抑えていく方法です。
即効性よりも、「庭の環境を整えながら、ゆっくり雑草を減らす」というイメージに近いでしょう。
植物による雑草対策のメリット・デメリット

植物を使った雑草対策には、良い点と注意点の両方があります。
メリット
- 自然な見た目で庭になじみやすい
- 除草剤を使わずに済むので安心
- 地面の乾燥や泥はねを防げる
- ガーデニングとして楽しめる
一方で、デメリットも理解しておく必要があります。
- 植物が定着するまで時間がかかる
- 種類によっては広がりすぎる
- 定期的な管理が必要
- 場所によっては効果が出にくい
つまり植物による雑草対策は、「手間ゼロで雑草がなくなる方法」ではなく、「手入れしながら雑草をコントロールする方法」です。
この考え方を押さえた上で、次の章では、具体的にどんな植物が雑草対策に使われているのかを見ていきます。
雑草対策に使われる代表的な植物
植物による雑草対策といっても、どんな植物でも効果があるわけではありません。
重要なのは、以下の2点です。
- 地面をしっかり覆えること
- 雑草より優勢に育つこと
ここでは、雑草対策としてよく使われる代表的な植物を4つ紹介します。
それぞれ性質が異なるため、「万能の植物」を探すのではなく、庭の環境やライフスタイルに合ったものを選びましょう。
クラピア|最強クラスのグランドカバー

特徴
クラピアは、雑草対策向けに改良されたグランドカバー植物で、地面をすぐに緑でいっぱいに広げるのが特徴です。
横にどんどん広がり、隙間がほとんどできないので、雑草が育ちにくくなります。
この力強さから、「最強クラス」と呼ばれることが多い植物です。
向いている場所
- 庭全体
- 日当たりの良い場所
- 人が歩くことのある場所
多少歩いても傷みにくいため、通路や子どもが遊ぶ庭にも向いています。
注意点
- 定期的な刈り込みが必要
- 冬は枯れたように見える
- 初期費用がやや高め
一年中緑を保ちたい人や、手入れを極力したくない人には不向きかもしれません。
クローバー|手軽でナチュラルな雑草対策

特徴
クローバーは、入手しやすく自然な雰囲気を作れる植物です🍀
地面を覆いながら成長するため、雑草の発芽を抑える効果があります。
特に白クローバーは丈夫で、初心者でも育てやすいのが魅力です。
向いている場所
- ナチュラルな雰囲気のお庭
- 日当たりがいい場所もしくは明るい日陰
- あまり踏まれない場所
自然な景観を重視したい場所に向いています。
注意点
- 花が咲くと見た目の好みが分かれる
- 種が広がりやすい
- 雑草抑制力はクラピアより弱め
強めの雑草対策よりも、ほどよく雑草を減らしたい人向けの植物です。
ハーブ類|見た目と実用性を兼ねた対策

特徴
ハーブ類は、雑草対策と同時に収穫や香りを楽しめる点が魅力です。
タイム、ローズマリー、オレガノなど、種類によっては地面を覆うように育ち、雑草の発生を抑えてくれます。
向いている場所
- 花壇の縁
- アプローチ周り
- 日当たりと風通しの良い場所
広範囲というより、部分的に使うのに向いています。
注意点
- 種類によって抑草力に差がある
- 水はけが悪い場所では育ちにくい
- 雑草対策効果は補助的
どんな土壌でも丈夫に育つというわけではなく、日当たりや水はけに注意が必要です。
※ミントもハーブの一種ですが、繁殖力が非常に強く、広がり方や管理方法が特殊なので、別で詳しく解説します。
ミント|繁殖力で雑草を抑えるハーブ

特徴
ミントは地中の根でどんどん広がるため、他のハーブや植物に影響を与えることがあります。
その強さゆえ、雑草を押しのける形で生育することもできます。
また、香りを楽しめる点も特徴です。
向いている場所
- プランターや区画がはっきり分かれている場所
- ハーブガーデンの一角
使う場所や管理方法に注意すれば、雑草抑制だけでなく香りや見た目も楽しめます。
注意点
- 広がりすぎて制御が難しい
- 他の植物に悪影響を与えることがある
- 「雑草対策のみ」で使うと後悔しやすい
💡注意
ミントは繁殖力が非常に強く、放置すると庭全体に広がってしまうことがあります。植える場所を限定するか、プランターや仕切りで管理することを必ず検討してください。
植物による雑草対策 どんなところに向いてる?
植物による雑草対策でも、場所選びは重要です。
単に植えるだけでなく、環境やスペースに合った場所に植えることで、効果がより高まります。
ここでは、特に植物による雑草対策が向いている場所を紹介します。
場所ごとの雑草対策については、こちらをご覧ください。
☛【場所別】雑草対策まとめ|花壇・駐車場・芝生・空き地などケース別に解説
庭・空きスペース

庭や家の周りの空きスペースは、植物で雑草対策を始めやすい場所です。
クラピアやクローバーなら、広めのスペースもしっかりカバーできるため、雑草の発芽を自然に抑えられます。
- 向いている植物:クラピア、クローバー
- ポイント:庭全体を緑で覆うと見た目がきれい
- 注意点:すぐに広がるので、密植しすぎには注意
花壇まわり

花壇や植木の周囲には、大切に育てている植物がいっぱい。
除草剤を使わずに、雑草対策ができたら安心で嬉しいですよね👍
- 向いている植物:低めのハーブ類、クローバー
- ポイント:植物の根元に隙間を作りすぎないことで、花や植木を守りながら雑草対策が可能
- 注意点:花壇の植物と競合しないよう、植える量を調整する
フェンス沿い・境界部分

こういう場所の草取りは、たとえ面積は大きくなくても一苦労です
フェンス沿いや境界部分などは、人が入りにくい狭いスペースだからこそ、毎回の草取りが大変ということもありますよね。
そのような場所でも、植物を使った雑草対策が可能です。
- 向いている植物:クラピア、クローバー、ハーブ類
- ポイント:隙間をしっかり覆うことで、雑草の発芽を防止
- 注意点:境界線からはみ出さないよう注意。フェンス越しに隣家に広がらないように
人があまり踏み入れない場所

防草シート+砂利だと、さらに効果アップ
裏庭や空き地など、人があまり立ち入らない場所では、クラピアやクローバーなどの広がる植物を中心に使うと管理が楽になります。
もし植物だけで足りない場合には、砂利やシートを敷くとさらに雑草を抑えやすくなります。
防草シートや砂利の特徴については、こちらを参考にしてください。
☛雑草対策の方法を比較|防草シート・砂利・固まる土はどれがいい?
- 向いている植物:クラピア、クローバー
- ポイント:広範囲にわたって自然に雑草を抑えられる
- 注意点:繁殖力の強い植物は制御が難しい場合があるので、定期的に刈り込みや境界管理を行う
全体のポイントとして、植物による雑草対策も「場所選び」がカギになります。
庭や花壇、境界部分など、それぞれに合った植物を選ぶことで、自然で手間の少ない雑草対策が可能になりますよ。
失敗しやすいポイントと注意点
植物による雑草対策は、自然で魅力的な方法ですが、使い方や管理を間違えると失敗してしまうこともあります。
ここでは、特に注意したいポイントをまとめました。
繁殖力が強い植物

クラピアやミント、クローバーなどは繁殖力が強く、お庭全体や他の植物に広がってしまうことがあります。
- 影響の例
- 境界や花壇からはみ出してしまう
- 他の植木や花壇の植物の成長を抑える
- 境界や花壇からはみ出してしまう
- 管理のポイント
- 境界や株元に仕切りや鉢を置く
- 定期的に刈り込みや間引きを行う
- 庭全体に広げる場合は増殖範囲を決めて管理
- 境界や株元に仕切りや鉢を置く
💡注意:特にミントは土の中でどんどん広がり、気づかないうちに増えすぎてしまうことがあります。植える前に、育てる範囲や管理の方法を決めておくと安心です。
定期的な手入れは必要?

植物で雑草対策をしても、完全に放置すると効果が薄れることがあります。
それを知らずに始めてしまうと、「手入れが大変」「思ったより手間がかかった」と後悔してしまうかもしれません。
- 管理のポイント
- 定期的に刈り込みを行い、他の植物とのバランスを保つ
- 枯れ葉や伸びすぎた部分は取り除き、光や風通しを確保する
- 定期的に刈り込みを行い、他の植物とのバランスを保つ
💡注意:「植えたら放置でOK」とは限りません。雑草が完全に抑えられているか、時々確認しましょう。
植物による雑草対策はこんな人におすすめ
植物を活用した雑草対策は、単なる雑草除去だけでなく、お庭の雰囲気や環境にも影響を与えます。
ここでは、特に向いている人のタイプを整理しました。
ナチュラル・おしゃれな庭にしたい人

- お庭全体が自然でやわらかい印象に
- 防草シートや砂利だけでは味気ない場合に、アクセントとしても活用可能
- 季節ごとに花や葉の色が変わる植物を選べば、景観の変化も楽しめる🌸
除草剤を使いたくない家庭

- 小さなお子さんやペットがいる家庭でも、安全に雑草対策ができる
- 除草剤はスポット的な使用だけにして、化学薬品を最小限に抑えたい
除草剤を使おうか迷う方は、こちらを参考にしてください。
☛除草剤の使い方と注意点|頻度・雨の日・植木への影響まで解説
ガーデニングを楽しみたい人

- クローバーやクラピア、ハーブ類などは、庭の一部として観賞・収穫も可能
- 植物を育てながら雑草対策できるため、庭作りと雑草管理を同時に楽しめる
植物による雑草対策は、「景観・安全・楽しみ」を同時に実現できる方法です。
まとめ|自然に付き合いながら雑草と向き合う

植物を活用した雑草対策は、除草剤や防草シートのような即効性や強力さはありませんが、お庭や花壇の雰囲気を保ちながらできる方法です。
「最強」ではないけれど、続けやすく暮らしに寄り添う対策なのです。
植物による雑草対策を通してお庭や花壇を観察し、手をかけながら成長を楽しむことは、ガーデニングならではの喜びでもあります。
焦らず、ご家庭のお庭やライフスタイルに合った方法を少しずつ取り入れていけば、自然と雑草の悩みは減っていきます😊
無理なく、でもしっかりと、植物と一緒にお庭を守っていきましょう。







