帰省・旅行前にチェック!長期不在時の庭と自宅を守る防犯対策
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夏休みやお盆休み、旅行や帰省で家を留守にする方も多い季節。
でもその裏で、空き巣や盗難のリスクも高まります。特に庭まわりは意外と無防備になりがち。今回は、ガーデニング好きな人こそ気をつけたい、庭の防犯対策をご紹介します。
庭は狙われやすい?
警察庁によると、2024年の侵入窃盗は全国で約4.3万件。そのうち約4割が住宅関連で、警視庁(東京都)の令和6年版統計によると、住宅の敷地内やマンション共用部での自転車、園芸・レジャー用品などの盗難が全体の60%を占めるとも報告されています
都市部だけでなく、地方でも油断は禁物です。
特に夏は、夜に窓を開けたり、長期不在で人けがなくなったりと「隙」が生まれやすい時期です。狙われやすいのは、短時間で盗めて逃げやすい場所や物。つまり、庭です。敷地内や玄関先など庭まわりを無防備にしていると、思いがけず被害に遭う例もめずらしくありません。
防犯の基本は「見せる」「照らす」
まず最初に見直したいのが、照明の強化です。人感センサー付きのライトは、動きを感知して点灯し、不審者にとって大きな威嚇になります。
センサーライトの効果は、物理的な照明だけではありません。「ちゃんと備えている家」というメッセージを周囲に示すだけでも、空き巣にとっては強いプレッシャーになります。数千円のライト1つで抑止力を生むなら、コスパは抜群です。
💡フラッドライト(投光器):広範囲を明るく照らし、駐車場や裏庭に最適です。
💡スポットライト:狭い範囲をピンポイントで照らし、人影をしっかり捉えます。
💡壁付けランプ・門灯:玄関や勝手口、アプローチ沿いに設置し、常夜灯や来客時の顔認証にも活用可能です。
💡ソーラーライト:配線不要でDIYでも設置しやすく、日当たりの良い場所におすすめです。
これらのライトを設置する時は、防水性(IP43以上)や高さ、照射範囲に注意しましょう。顔が見える高さにし、近隣トラブルにならないよう光の向きにも配慮が大切です。
日本ならではの工夫も◎
海外ほどスマートセキュリティが普及していない日本では、地域ぐるみの見守りが大きな力になります。
たとえば、日中に植栽の手入れをしている住人の存在が、防犯カメラ以上の抑止力になります。とげのある植物(バラ、ピラカンサなど)を窓下に植えるのも効果的です。
また、近年では盆栽や高価な鉢植えの盗難が多発し、警備会社が遠隔監視カメラの設置を推奨したり、JAや自治体がセンサーライト導入の補助金を出すケースも増えています。SNSにコレクションを載せる際は、位置情報をオフにするなどの配慮も忘れずに。
《留守前にしておきたい5つのチェック》
✅郵便や新聞を止める手続き、または信頼できる近所の方に回収を依頼するのも1つの方法です。
✅防犯カメラやスマートドアホンは、不在時の証拠録画・威嚇に有効です。
✅合鍵や自転車、工具類は必ず室内に保管すること!
✅日頃から信頼できるご近所と声かけ&情報交換を積極的におこなっておきましょう。
✅SNSで「留守」「旅行中」と明かす投稿は控えましょう。
夏の安心と楽しいガーデニングのために
防犯は「不安だから備える」のではなく、「安心して過ごすための環境づくり」です。
泥棒にとって、手入れされた庭は心理的に近寄りにくいと言われています。草木が茂りすぎていたり、鉢植えが乱雑だったりする場所は、侵入の痕跡が目立ちにくく、ターゲットにされやすいのです。日頃のガーデニングこそが、最大の防犯というわけですね。
センサーライトや植物、ご近所とのつながりで、庭も街も見守りの輪を広げていくことが大切です。この夏、大切な庭とお気に入りの鉢植えを守って、心おきなくリフレッシュしてくださいね🏖️