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お庭の日々

【ガーデニングトレンドを深掘り】庭づくりで守る生物多様性

公開日

昨今、世界のガーデニング界では「多様性」がトレンドになっています。
一方で、「在来種の保護と外来種の排除」もまた、トレンドの1つです。

多様性とは、異なる特性や属性を持つものが互いを認め合い、尊重し合いながら共存する状態のこと。
それに対し、在来種を保護して外来種を排除する動きは、多様性と矛盾しているように見えませんか?

ガーデニングにおける「多様性」とは?

たとえばイギリスでは、野草を混ぜて育てる「カオスガーデニング」などがブームになっています。庭の植物に自然の野草を一緒に植えることは、「植物の多様性」と言えます。

カオスガーデニング

しかし、ガーデニングのトレンドとしての「多様性」とは、単にいろいろな種類の植物を植えるという意味だけではありません。植物の枠を超え、生態系全体の多様性(=生物多様性)を意識した考え方でもあります。

たとえば、花粉を運ぶミツバチや蝶などの訪花昆虫を呼び寄せる庭づくりや、在来種の草花を積極的に取り入れ、その土地本来の生態系を豊かにするというサステナブルな庭づくりです。

在来種の保護と外来種の排除

先日、北海道大学のキャンパス内で、猛毒を持つ「バイカルハナウド」という外来植物に酷似した植物が発見されたニュースは、記憶に新しいところです。

外来植物の中には、人に健康被害を及ぼす毒性植物もあり、これは最も注意すべきリスクの1つですが、さらに問題なのが「侵略的外来種」です。猛烈な繁殖力で在来種を駆逐し、受粉や水質浄化といった生態系サービスを損なうなど、生物多様性そのものを脅かします。

しかし、すべての外来植物が害悪というわけでもなさそうです。在来植物の花が終わる晩夏以降、花を咲かせる外来植物が登場することで、訪花昆虫の活動が再び活発になるという調査結果もあります。外来植物が資源の補完として機能し、昆虫の減少を緩和しているんですね。

蝶とミツバチ

一方で、在来種の強みは“質”への貢献です。在来植物は、地域に進化的に共生してきた種のため、昆虫→鳥→その他動物へのつながり(食物網、営巣、繁殖など)をしっかり支えています 。

都市庭園で外来植物を増やしても、植物に訪れる昆虫の数や他の動物への資源となる割合は、在来植物の方が断然高いという研究結果があります 。都市庭園においては、「在来種>>非在来種」で支えられる生物多様性が圧倒的なんですね。

矛盾ではなく、「質の高い多様性」への志向

「多様性」の推進と「在来種保護・外来種抑制」は、生態系全体の健全性を守るという点で同じ方向を向いています。重要なのは、その土地の生態系にとって意味のある多様性(=在来種や、影響の少ない外来種の活用)をめざすことです。

では、こうしたトレンドをふまえて、実際に庭づくりでどんな工夫ができるでしょうか?

土いじりをする手

ポイントは、バランスを取ることです。

◎在来種を主軸に据える
生態系の質を高めるためには、庭全体の70%以上を在来種にするアプローチが効果的、とも言われています。

◎適切な外来種の摂取
機能補完が必要な場合に、侵略性の少ない外来種を選んで導入することで助けになることも。しかし、侵略的な外来種(竹、ツタ、バンブルフラワー系など)は、積極的に排除する必要があります 。

◎賢いデザイン設計を
冒頭で紹介した「カオスガーデニング」は見た目には多様ですが、雑草や侵略種の温床になりやすく、注意が必要です 。

まとめ:ガーデニングにおける“本当の多様性”とは

いかがでしたか?今回は世界のガーデニングでトレンドとなっている「多様性」と、在来種の保護と外来種との共存について深掘りしてみました。お庭の映えや機能性をさらにもう1歩超えて、その土地に根差した生物多様性を意識したサステナブルな庭づくり、あなたも始めてみませんか?

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