家庭菜園を始めたい!今さら聞けない法律・土・ルールの話
公開日
スーパーの野菜が高騰したり、食の安全に関心が集まったり…。
今もっとも懸念されているのは、米不足の問題ですよね😞
「そろそろ家庭菜園でも始めようかな」――そんなふうに思う人も増えているのではないでしょうか。
「家庭菜園で何を育てる?」「いつ植える?」といった話題はよくありますが、今回は税金・土地・法律など“今さら聞けない”リアルな話をしたいと思います。土を掘る前に、まずは現実を掘り起こしてみます⛏️!
家庭菜園の広さ、どこまでOK?税金との関係
米や野菜の値段が高騰している昨今、家庭菜園を始めるなら「できるだけ大きな菜園でたくさん収穫したい!」と、私なら考えちゃいます😅
法律上「家庭菜園は〇㎡まで」という明確な規定はなく、庭でちょっと野菜を育てるくらいなら、もちろんOKです。管理しやすい広さとして1.5㎡~3.0㎡(約0.5坪~1坪)程度から始めるのがおすすめです。
でも、一定以上の面積や本格的な設備(ビニールハウスなど)を設置した場合、住宅用地とは見なされず、農地として固定資産税の扱いが変わることもあります。
特に郊外の一軒家で、広めの敷地を使って本格的な畑にする場合は、市区町村の税務課に確認しましょう。
家庭菜園で育てちゃダメな作物ってあるの?
はい、あります。まず絶対ダメなのが麻薬関連植物(ケシや大麻など)。これは論外ですね。
そして、意外にも見落としがちなのが、なんと、米なんです!
自宅の庭に水田を作って米を育てるのは、構造上も法律上もハードルが高く、農業用水の確保、水利権の問題などが絡んで、家庭菜園の域を超えてしまいます。
ちなみに米30kgを収穫しようとすると、最低でも100㎡以上の田んぼが必要なんだとか。家庭菜園ではなかなか難しいですよね。
また、ワサビやクレソンのように湧き水が必要な植物も、一般的な庭では現実的ではありません。
作った野菜を売ってもいい?
「たくさん採れたから、マルシェやフリマ販売アプリで売ってみようかな♪」
その気持ち、わかります。でもここにも注意点が☝🏻
営利目的で野菜を生産・販売する場合、農業経営者としての登録や税務申告が必要になるケースもあります。
少量を近所におすそ分け、くらいなら問題ありませんが、「販売」を目的にすると、途端にルールが変わります。トラブル回避のためにも、“趣味の範囲内”として楽しむのが安心です。
庭を掘る前に「その土地」、本当に大丈夫?
家庭菜園のために庭の一角を掘り起こして、いきなり耕す。――ストーップ!
日本の住宅地は、意外と「盛土」や「建築残土」で造成されていることが多く、土壌が野菜栽培に適していない場合があります。また、昔の建材が埋まっていたり、油や重金属で汚染されていた土地というケースもゼロではありません。
心配な時は、ホームセンターで売っている簡易土壌検査キットを使ってpHや汚染物質をチェックするのも手ですが、最初は庭の土壌に影響しないプランター栽培やレイズドベッド(囲い菜園)から始めるのがおすすめです。
おわりに
家庭菜園は気軽な趣味のようで、実は「小さな農業」なんですよね。税金、法律、土壌…知らずに始めると、時に意外な落とし穴があります。
でも、逆に言えば、最初に少しだけ気をつけておけば、安心して長く楽しめるのもまた家庭菜園の魅力です。スコップを手にする前に、知識の“土ならし”をきちんとしておくのも大切ですね。
今回ご紹介した内容は地域やケースによって異なる場合があります。詳しくは、お住まいの自治体の公式サイトを確認するか、税務課や農業関連の窓口に相談することをおすすめします。
家庭菜園づくりをお手伝いします!
「うちの庭でもできるかな?」「土、大丈夫かな?」と感じた方は、プロに相談してみるのも手です。ニワナショナルでは、そんな家庭菜園スタートの不安をサポート中!
メールで、LINEで、お気軽にお問合せください♪