レタスの秘密 ~知られざる栄養・保存・種類の豆知識~
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サラダの定番野菜、レタス。実は意外と知られていない秘密がたくさんあります。
レタスの豆知識
💡レタスの和名は「チシャ」
「チシャ」はレタス全般の和名で、サンチュやサラダ菜も「チシャ」と呼ばれます。「乳草(ちちくさ)」の略で、切り口から出る白い液体に由来しています。実は英名「レタス」の語源であるラテン語「Lac」(=牛乳)も同じ理由でつけられたんですよ。
💡古代エジプトでは神聖な野菜だった!
レタスは古代エジプトでは豊穣の神「ミン」に捧げられ、生命力の象徴とされていました。エジプトの壁画には、レタスを持つ神々の姿が描かれています。
💡炒めると美味しさアップ!
中華料理では炒めたりスープに入れたりすることがよくあります。加熱すると甘みが増し、また違った味わいを楽しめます。特にニンニクやオイスターソースと一緒に炒めると、風味豊かな一品になります。
💡宇宙でも育てられる?
NASAでは宇宙空間での食糧生産の研究の一環として、ISS(国際宇宙ステーション)でレタスを育てたことがあります。地球外でも栽培可能な野菜としての可能性が注目されています🌏
レタスの種類
世界には約100種類以上のレタスが存在すると言われており、大きく5つの主要なタイプに分類され、それぞれに異なる特徴があります。
結球レタス(アイスバーグレタス)
代表品種:玉レタス
特徴:丸く結球するタイプで、シャキシャキした食感が特徴。
リーフレタス
代表品種:サニーレタス、グリーンリーフレタス
特徴:結球せず葉が広がるタイプ。柔らかく、苦味が少ない。
ロメインレタス
代表品種:ロメインレタス
特徴:縦長の結球タイプで、シーザーサラダに最適。
ステムレタス(茎レタス)
代表品種:アスパラレタス
特徴:葉よりも茎を食べるタイプ。主に中国で栽培。
バターヘッドレタス
表品種:ビブレタス、ボストンレタス
特徴:葉が柔らかく、バターのような口当たり。
レタスの成分
レタスは約95%が水分ですが、適度に食物繊維を含み、腸内環境を整えるのに役立ちます。また、低カロリーなのでダイエット中の食事にも向いています👍🏻
レタスを切ると出てくる白い液体は「ラクチュカリウム」と呼ばれる成分で、微量ながら鎮静作用があるとされています。古代では「天然の睡眠薬」として利用されていたとか。寝つきが悪いときなど、レタスを食べるとリラックス効果が期待できるかもしれません。
レタスの保存方法
レタスは冷凍や瓶詰めに向かない?
レタスの約95%は水分でできているため、冷凍すると細胞が壊れ、解凍後にシャキシャキ感が失われてしまいます。また、瓶詰めにするには加熱殺菌が必要ですが、加熱するとクタクタになり、食感が損なわれます。そのため、市販のレタスの瓶詰はほとんど存在しません。
レタスを長持ちさせるコツ
レタスを長持ちさせるためには、まずは鮮度が良く、芯の部分の切り口が綺麗なもの、持った時に張りがあるものを選ぶことからが重要なスタートです。
次に、レタスを冷蔵保存するときは、芯をくり抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めてから新聞紙またはキッチンペーパーで包みます。その後保存袋に入れる、もしくはラップで包んでから冷蔵庫へ入れます。袋に入れる場合は、空気をしっかり抜いて口を閉じるのがポイント☝🏻
レタスを切るときは、手でちぎるかステンレスの包丁で切るのがベスト。鋼の包丁は切り口の色が変わってしまいます。
レタスがしんなりしてしまったときは、50℃のお湯に30秒~1分ほど浸けるとシャキッとした食感が戻ります。
まとめ
レタスは私たちの食事に欠かせない野菜ですが、意外と知られていない面白い秘密がたくさんありましたね。これを機に、普段のサラダに加えるだけでなく、炒めたりスープに入れたりして、新しいレタスの楽しみ方をぜひ試してみてくださいね😋