スタミナをつけたいときに!ニンニクの知られざる健康効果
公開日 2025/02/27
更新日
疲れた時にはニンニクを食べるといいとよく聞きますが、実際にどのような栄養が含まれているかご存じですか?そもそもニンニクは野菜なのでしょうか?
そんな疑問を解決すべく、今回はニンニクの基本的情報から健康効果まで解説します!
ニンニクの基本的情報
歴史
ニンニクの原産地は中央アジアとの説が有力視されていますが、正確なことはわかっていません。ただ紀元前4500年ごろの古代エジプトではすでに栽培されていました。ツタンカーメンのピラミッドからニンニクの鱗茎が発見されており、壁画にニンニクを食べる労働者の絵が描かれているのです。さらにピラミッドの建設に携わった労働者たちは疲労回復やスタミナをつけるためにニンニクを食べていたという記録も残っています。ニンニクは古代から「薬」として活用されていたようです。近代になるとニンニクの研究は進み、1940年代にニンニクに含まれる「アリシン」という物質ががん予防に効果的な野菜であることが証明され、ニンニクの健康効果に注目が集まるようになりました。
日本にニンニクが伝わったのは8世紀ごろといわれていますが、実際に食用として広まったのは明治時代以降です。
分類
ニンニクは野菜で、「ヒガンバナ科ネギ属の球根植物」に分類されます。古代から薬用植物として利用され、健康効果も高いということから、料理の香りづけや味のアクセントとして利用されています。
ドラキュラがニンニクを嫌う理由とは?
ドラキュラがニンニクを苦手にしていることは有名ですよね!?ニンニクは殺菌作用が強く、皆さんご存じのように匂いも強い野菜です。その殺菌作用と、強烈な匂いが魔除けとしてドラキュラにも効果があると信じられてきたようです。
ニンニクに含まれる栄養素
- アリシン(ニンニク独特の匂いの原因)
- ビタミンB1
- ビタミンB6
- β―カロテン
など
ニンニクの健康効果
疲労回復
ビタミンB1には糖質をエネルギーに変える働きがあります。さらにアリシンはビタミンB1の働きをサポートするので、ビタミンB1とアリシンの働きで、疲労回復が期待できるのです。
冷え改善
アリシンには血行を促進する働きもあります。そのため、血の巡りがよくなり、手足の冷えが改善する効果も◎また、血流が改善されるということは善玉コレステロールの増加につながります。そのため、動脈硬化の予防としても期待されている野菜です。
免疫力アップ
にんにくに含まれるアリシンなどは、強い殺菌作用を持ちます。ウイルスや細菌から体を守ってくれるので、風邪の予防にも期待できます。
おすすめの食べ方と注意点
生で
生で食べる場合、細かく刻む・すりおろすことでアリシンが発生するのでおすすめです。ただし、生で食べると匂いが気になる・刺激が強いという方は加熱していただきましょう。
匂いを抑える方法
ニンニクの匂いが気になる場合、レンジで加熱すると匂いを抑えられます。
皮をむかず丸ごとラップにくるんで600Wで1分30秒加熱し、水にさらして冷ますと👍
加熱するときは油を使う
ニンニクは加熱しても栄養が損なわれにくい野菜のひとつです。匂いを抑えるだけでなく、油がニンニクを覆い、栄養素の揮発を防いでくれます。
1日の摂取量の目安
ニンニクは食べすぎると胃腸へ負担をかけることになり、腹痛など不調の要因となってしまうので、食べすぎには注意が必要です。
1日:生で1片、加熱したものは4片
まとめ
謎の野菜、ニンニクについて解説してきました。古くから薬用として利用されてきたニンニクの魅力がお分かりいただけたと思います。ニンニクは健康効果も高く、多く食べる必要はないので、毎日の食生活に取り入れやすいのではないでしょうか?調理法を工夫することで匂いを抑えることもできるのでぜひお試しください♪