
庭木の剪定で大切なのは、実は「切り方」よりも「切る時期」なんです。
同じ切り方でも、時期を誤ると木が弱ったり、翌年の花が咲かなくなったりすることがあります。
反対に、ベストのタイミングで剪定すると、風通しが良くなって、病害虫を防げるので、さらに沢山の花を咲かせてくれます🌸
この記事では、
- 剪定時期がなぜ大切なのか
- 季節や木の状態によって剪定時期を決める理由
- 切っていい時期・注意が必要な時期
を初心者にも分かりやすくまとめました。
では、まず「なぜ時期が大切なのか」から見ていきましょう。
剪定時期はなぜ重要?

剪定の仕上がりや庭木の健康は、「どのタイミングで切るか」に大きく左右されます。
もし何も考えずに、思い立った時に剪定してしまうと、木が大きなストレスを受けて、弱ってしまったり、枯れ枝が増えたりという結果になることも…。
特に重要なのが、花芽(かが)形成のタイミングです。
多くの庭木は、花が咲き終わった後に、翌年用の花芽をつくります。
もしそれを知らずに、この時期に本格的な剪定を行なってしまうと、花芽ごと落としてしまい、翌年まったく花が咲かない原因になります😢
また、新芽が伸び始めて間もない時期に枝を切ると、木がエネルギーを浪費して弱りやすくなります。

「剪定NGの時期が多くて、なんだか複雑そう…」と心配になりましたか?
大丈夫です!裏を返せば、切っていい時期がはっきりしているとも言えますから、安心してくださいね。
剪定時期は何で決まる?
庭木の剪定時期は、季節や木の状態で決まります。
なぜかというと、木は一年を通して一定のリズムで成長していて、それぞれの時期に役割があるからなんです🌲
例えば、新しい芽を伸ばす時期・花芽をつくる時期・枝の成長が一段落する時期など、はっきりしたサイクルを持っています。
そのため、同じ量を切るにしても、季節によって木への負担が大きくなったり、逆に勢いを整える良い機会になったりします。
それで、剪定は「どの季節に行うか」で木への影響がガラッと変わるんです。
また、木の種類やその年の状態(勢いが強いか、弱っているか、花芽がついているか)によっても「切ってよいタイミング」は変わります。
ここでは、初心者がまず押さえておきたい季節ごとの“木の動き”を紹介しますね。
このサイクルを知っておくと、木がどんな状態でどんな負担がかかっているのかが分かり、作業の判断もしやすくなりますよ。
● 春(芽吹きのシーズン)

冬の間じっくり溜めたエネルギーを使って、一気に新しい芽を伸ばし始める時期です。
根も活発に動き出し、木全体がまるで“スタートダッシュ”のような状態になります。
そして、葉の数が増えて光合成量が上がり、成長スピードが急に加速します。
春って、木が見るからに生き生きとして、元気そうですよね!
でも、エネルギーを多く使うとてもデリケートでもある時期です。
● 夏(生育のピーク)

気温が高く日照時間も長いため、枝葉が最も勢いよく成長します。
樹種によっては、この時期に一度目の花芽をつけ始めるものや、枝を太らせるものもあります。
ただ、暑さで木が水分を多く必要とするため、強い日差しや乾燥で負担を感じやすい季節でもあります。
人間と同じですね。
● 秋(成長が落ち着く・次の準備期間)

夏の勢いが落ち着き、木はゆっくりと成長をセーブしながら、冬に備えて栄養を蓄える時期に入ります。
落葉樹は徐々に葉を落とし、常緑樹でも光合成の量が少しずつ安定します。
また、種類によっては翌年の花のための花芽をつくるタイミングにもあたるため、木にとっては“準備の季節”といえます。
● 冬(休眠期)

気温が低くなり、ほとんどの木が活動をストップして休む季節です。
代謝もゆっくりになり、樹液の流れが控えめになるため、木は体力を浪費しません。
落葉樹は完全に葉を落とすため、枝の構造がもっとも分かりやすく見える時期でもあります。
ただし、種類や地域によっては寒さに弱く、ダメージを受けやすい木もあります。
木の“その年の状態”でも判断が変わる

季節のサイクルに加えて、同じ木でもその年の状態によって負担の大きさが変わります。
- 今年の伸びが少ない
- 葉の密度が薄い
- 虫や病気の被害があった
- 花芽がすでに形成されている
- 逆に、勢いが強すぎて暴れている
こうした状態をみて、「今は木に余裕があるか?」「それとも休ませるべきか?」を考える必要があります。
季節だけで判断するのではなく、“木のコンディションそのもの”を観察して決められれば、素晴らしいですね👏
切っていい時期・注意が必要な時期

季節ごとの木の状態を確認したところで、次はそれに基づいて、剪定時期の「基本の考え方」を紹介します。
木の成長に合わせたシンプルな考え方ですので、初心者でも判断しやすいと思います。
樹種ごとの詳しい剪定時期については、こちらの記事をご覧ください。
☛
① 木が休んでいる時期は、大きく切っても負担が少ない(冬=強剪定向き)

冬は多くの木が活動を休める「休眠期」です。
樹液の流れがゆっくりになり、傷を負っても体力を消耗しにくい状態になります。
そのため、
- 太い枝を切る
- 全体の形を大きく整える
- 古くなった枝を抜く
といった強めの剪定は冬に行うのが基本です。
また、落葉樹であれば枝が見えやすいので判断がしやすく、樹形を作る作業にも最適なんです。
ただし、ツバキ・サザンカなど寒さに弱い常緑樹は、冬の切りすぎに注意してくださいね。
② 木が元気に成長している時期は、必要最低限に抑える(夏=軽剪定向き)

夏は気温と日差しが強く、木が最も活動する時期です。
枝葉は勢いよく伸び、光合成のために葉をたくさん必要としています。
このため、
- 枝が混み合って風通しが悪い
- 外へ飛び出した枝が気になる
といった「軽い調整」だけをするのが基本。
夏に強く切ってしまうと、
- 葉が減って光合成ができない
- 暑さで木が弱る
- 体力が落ちて害虫や病気に負けやすくなる
といったダメージにつながりやすいので注意が必要です。
③ 春・秋は木の“ステージ”に応じて慎重に判断する

春と秋は、剪定に向くかどうかが木の状態によって大きく変わる季節です。
春(芽吹き期)
木がエネルギーを一気に使って新芽を伸ばす時期。
強い剪定は負担になるので基本的には避け、最低限の調整にとどめます。
秋(花芽形成期・成長を締めるタイミング)
翌年の花芽をつける木も多く、無理に切ると翌年の花が咲かなくなる可能性があります。
木の種類と、花芽ができているかどうかの観察が重要になります。
④ 花が咲く木は「花芽」を見るのが最重要ポイント

花木は季節だけではなく、花芽の状態で時期の良し悪しが大きく変わります。
- 花芽がもうできている
→ むやみに切ると翌年花が咲かない - 当年枝に花が咲く木(サルスベリなど)
→ 春以降に伸びた枝を使って花がつくため、冬に大きく切っても問題なし
木によって仕組みが違うため、「花が咲く植物=まず花芽をチェック」という習慣をつけると、失敗が激減しますよ!
⑤ “迷ったら冬まで待つ or 軽い剪定だけ”という判断が安全

剪定時期に迷った時は、
- 冬まで待つ(強剪定の安全期)
- 夏・春・秋は必要最低限だけ切る
この2つを基準にすると、大きな失敗を防げます。
木が弱っている年や、花芽の有無が分からない時も、「やりすぎない」「無理に切らない」という姿勢が最も安全。
よくある失敗例については、別の記事で詳しく紹介しています。
先に目を通しておいて、失敗を事前に防ぐのも大切です。
☛庭木剪定の失敗あるある|初心者がつまずきやすいポイントまとめ
それでも不安な場合は業者に相談を
剪定の時期や方法に迷った時は、無理に剪定をするよりも、専門の業者に相談するのがオススメです。
ニワナショナルでは、無料でお見積りを承っております。
大きくなりすぎてしまった木、種類が分からない木なども、お気軽にご相談ください。

また、年間を通して定期的な管理を希望されるお客様には、「年間管理プラン」もご用意しております。
剪定時期にお客様のお庭を訪問し、季節に合った手入れを行います。
毎回お客様からご予約していただく必要がないので、お庭の管理が楽になるとご好評いただいております。
ぜひこちらもご活用ください。







