ロックガーデンの魅力とアイデア集|石と植物で楽しむ庭づくり
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ロックガーデン(石庭)は、庭に自然な景観を取り入れられる人気の庭づくりスタイルです。岩や石を取り入れることで、庭にアクセントが生まれ、訪れる人の目を楽しませることもできます。また、石と植物を組み合わせることで、おしゃれで個性的な空間を簡単につくることもできます。
今回は、「形や置き方で楽しむロックガーデン」と「植物と楽しむロックガーデン」の2つの切り口から、取り入れやすいアイデアをご紹介します。
形や置き方で楽しむロックガーデン
1. 自然の岩を使った階段・段々ロックガーデン
庭に傾斜がある場合は、それを活かしてみましょう。
岩を自然な階段にすれば歩きやすく、実用性と景観を両立できます。さらに、段々に積み上げたロックガーデンは、まるで山の斜面に花が咲くようなダイナミックさを演出できます。傾斜のある土地に悩んでいる方にこそおすすめのアイデアです。
2. 小石の道とリバーロックガーデン
水辺がなくても「川の流れ」を石で表現できます。青やグレーの川石を並べれば、まるで小川が流れているような風景に。小石の小路をつくれば実際に歩いて楽しむ庭にもなります。
さらに素材に変化を加えるのもポイント。溶岩石は赤みがかった色合いが印象的ですし、リサイクル素材として瓦チップや砕石を利用すれば、環境にもやさしい庭づくりになります。途中に飛び石を置けば、日本庭園風の趣もプラスできます。
3. 禅ロックガーデンと石の彫刻
静けさを楽しむなら、砂利や砂を敷き詰めた禅ロックガーデン。簡素でありながら奥深い表情を見せてくれます。大きな岩を「山」や「島」に見立てれば、まるで自然を凝縮した縮図のよう。自然な石のほかに、抽象的な石の彫刻を組み合わせると、アートギャラリーのような洗練された雰囲気になります。大きなボルダー(巨石)を据えれば、庭のランドマーク的存在に。
4. 池や滝を取り入れたロックガーデン
水の音は涼しげで、庭に心地よいリズムを与えてくれます。小さな池を囲むように岩を配置し、そこに滝を流すと、一気にリゾート感のある空間に早変わり。水辺は野鳥やトンボなど小さな生き物も呼び寄せ、庭が自然の一部として息づくようになります。
植物と楽しむロックガーデン
ただ石を並べるだけでなく、植物を組み合わせると四季を通じて豊かな表情が楽しめます。
1. 多年草で年々育つ庭に
スミレや宿根草を加えると、植えっぱなしで毎年楽しめるのが嬉しいポイント。石の間から顔をのぞかせるように咲く花々は、野山をそのまま切り取ったような素朴な美しさを演出します。
2. 色とりどりの多肉植物
ロックガーデンと相性抜群なのが多肉植物です。乾燥にも強く、赤や緑、紫などカラフルな葉色が庭にアクセントを与えてくれます。お手入れも楽なので、初心者にもおすすめです。
3. ハーブで香りを楽しむ庭に
タイムやラベンダーなどのハーブは、踏むと香りが立ち上り、庭で過ごす時間を癒やしに変えてくれます。石の間に植えればナチュラルな雰囲気に。料理やハーブティーにも使える実用性の高さも魅力です。
4. 鉢植えを組み合わせる
少し雰囲気を変えたい時に便利なのが鉢植えです。花やハーブを鉢ごと置けば、手軽に模様替えができます。四季ごとに植物を入れ替えるのも簡単で、管理のしやすさもメリットです。
おわりに
ロックガーデンは、石を置くだけでなく、植物や水を組み合わせて庭を立体的に見せられるのが大きな魅力です。初心者でも小さなスペースから始められるので、自分の庭に合ったスタイルを見つけて、自然と調和する癒しの空間をつくってみましょう。
忙しい毎日でも、庭の一角に小さなロックガーデンをつくれば、自然と向き合う静かな時間が持てるはず。自分の庭に合ったアイデアを取り入れて、世界にひとつだけのロックガーデンを楽しんでみてくださいね。