【マツ枯れ病の完全ガイド】アカマツ・クロマツ・ゴヨウマツを守るための原因と予防法
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お庭や公園でよく見かけるアカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ。
これらの松を短期間で枯らしてしまう恐ろしい病気が、マツ枯れ病(マツノザイセンチュウ病)です。
原因は体長1mmにも満たない線虫「マツノザイセンチュウ」。
カミキリムシの一種「マツクイムシ」によって運ばれ、木の中で爆発的に増殖し、あっという間に樹勢を奪ってしまいます。
この記事では、マツ枯れ病の原因・症状・予防法をわかりやすく解説し、大切な松を守るための具体的な対策をご紹介します🌿
マツ枯れ病とは?原因は「マツノザイセンチュウ」
マツ枯れ病(正式名称:マツ材線虫病)は、アカマツ・クロマツ・ゴヨウマツなど、日本各地でよく見られる松に発生する深刻な病気です。
原因は マツノザイセンチュウ という体長1mm未満の線虫。肉眼ではほとんど見えませんが、木の中で爆発的に増殖し、短期間で松を枯らしてしまいます。
マツ枯れ病の症状と進行の流れ
- 初期症状:葉先がしおれ、色がくすみはじめる
- 中期症状:葉が赤茶色に変色し、樹勢が弱まる
- 末期症状:細胞が壊死し、樹液の通り道(通導)が詰まって木全体が枯死
マツ枯れ病は、マツノザイセンチュウ自体が直接木にやってくるわけではありません。
マツノマダラカミキリ(通称:マツクイムシ) が松の若い枝を後食(こうしょく)する際に線虫が木の中に侵入します。
マツ枯れ病を広げる犯人「マツクイムシ」
- 正式名称:マツノマダラカミキリ
- 活動時期:5〜7月頃(地域によって変動します)
- 被害の原因:羽化後に松の樹皮をかじり、マツノザイセンチュウを樹体に運び込む
このカミキリムシの活動期を知ることが、予防の第一歩です。
マツ枯れ病の予防方法
1. カミキリムシの活動期に殺虫剤を散布
5〜7月頃の羽化・後食シーズンに合わせて殺虫剤を散布し、カミキリが木をかじるのを防ぎます。
2. 殺線虫剤の樹幹注入
感染シーズンの数か月前から、殺線虫効果のある薬剤を松の幹に注入。
線虫の増殖を抑え、感染しても枯死を防ぐ効果が期待できます。
3. 早期発見・伐倒処理
感染木をそのまま放置すると被害が拡大します。早めに伐倒・処分することで周辺への感染を防ぎます。
マツ枯れ病の見分け方(チェックポイント)
- 葉が部分的に赤茶色に変色している
- 夏場に急に葉がしおれてきた
- 幹や枝の一部に虫食い痕がある
まとめ|松を守るためには「時期」と「予防」がカギ
マツ枯れ病は一度発症すると進行が早く、あっという間に木全体が枯れてしまいます。
しかし、適切な時期に防除を行うことで予防は可能です。
ニワナショナルでは、松の健康診断や薬剤注入、防除作業まで一括対応しています。
「この松、元気がないかも…」と思ったら、早めにご相談ください📞😊