栄養がないなんて言わせない!手軽に野菜を摂るならきゅうり
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サラダ、漬物…と食卓に欠かせないのが「きゅうり」ではないでしょうか。夏野菜の代表であるきゅうりは「栄養がない」といわれることが多いですが、それは誤解です!
実は栄養豊富で、世界中で愛されるきゅうりの栄養とその健康効果についてご紹介します。
きゅうりの歴史
きゅうりの原産地は、インド北部・ヒマラヤ山脈周辺。紀元前4000年にはメソポタミアで栽培されていたほど歴史のある野菜です。日本には10世紀までに中国から伝わりましたが、当時は苦味があったため食用としては広がりませんでした。品種改良が進んだのは江戸末期~明治時代にかけてです。きゅうりは世界中で栽培されており、その品種はなんと500以上ともいわれています。
きゅうりはなぜ栄養がないと誤解されてしまったのか?
「きゅうりには栄養がない」と誤解されてしまった一因は、きゅうりが持つ「Least calorific fruit」というギネス記録です。日本語に訳すと「最もカロリーが低い果実」ですが、「一番栄養が少ない野菜」と間違えた認識が広まってしまったようです。きゅうりのカロリーは確かに低いですが、低カロリー=栄養がないということではありません。ということで、次にきゅうりに含まれる栄養を見ていきたいと思います。
きゅうりに含まれる栄養素
- カリウム
- ビタミンK
- ビタミンC
- 食物繊維
きゅうりの健康効果
- むくみ予防
- 美肌効果・老化防止
- 便秘解消
- 熱中症予防
むくみ予防
きゅうりに含まれるカリウムは体内の塩分量を調整し、余分な塩分を排出してくれます。そのためむくみ改善におすすめの野菜です。
美肌効果・老化防止
きゅうりには肌の健康維持に欠かせないビタミンCが含まれています。コラーゲンの生成をサポートする働き、シミのもとであるメラニン色素の合成を抑えるといった働きがあるので、美肌効果が期待されます。
またビタミンCは抗酸化作用を持つため、老化防止にも◎
便秘解消
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類がありますが、きゅうりには両方含まれています。腸の水分を吸収して便を増やす作用と、便の滑りをよくするといった効果から便秘解消が期待できます。
熱中症予防
きゅうりは95%以上が水分です。そのためきゅうりを食べることで水分補給になります。また汗で失われるカリウムなどのミネラルも入っているので、熱中症予防としておすすめ。
おすすめの食べ方
皮ごと
きゅうりの皮にはビタミンやミネラルが含まれるので、皮をむかずに食べたほうが効果的に栄養を摂取できます。
酢の物として
暑さで食欲が落ちがちな夏におすすめしたいのが「酢の物」です。
食欲増進効果を持つだけでなく、きゅうりに含まれるビタミン・ミネラルや、さらに汗で失われがちとされるナトリウムとカリウムの補給にぴったり😆
ぬか漬け
きゅうりをぬか漬けにすると、生のきゅうりに不足しているビタミンB群が補われ、一緒に摂取することができます。ぬか漬けは腸内環境を整えるにも良いとされているので、腸の調子を整えたいという方はぜひお試しください。
世界のきゅうり料理
ザジキ(ギリシャ)
ヨーグルトときゅうりで作るディップソースです。ヨーグルトのさっぱりとした味わいと酸味が特徴で、パンに塗っておつまみにしたり、魚・肉料理にかけたり、野菜と一緒に食べたりと色々な料理に使えます。
オイキムチ(韓国)
キムチといっても種類は様々。「オイ」は韓国語できゅうりを指し、きゅうり・赤唐辛子・他の香味野菜などで漬けたキムチです。
タラトール(ブルガリア)
タラトールはブルガリアの料理で、ヨーグルトの冷製スープです。基本的にはみじん切りにしたきゅうりとヨーグルトを混ぜ、塩コショウ・オリーブオイルで味を整えます。加熱をしないので、熱に弱いビタミンも摂取することができる料理です。
まとめ
今回はきゅうりに含まれる栄養とその健康効果についてご紹介してきました。栄養がないと誤解されがちですが、水分補給だけでなく、多くの健康効果がある野菜とお分かりいただけたと思います。何より忙しくても生で手軽に食べられる魅力ではないでしょうか✨ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてくださいね。
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