ビタミンCを摂るならピーマン
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定番の夏野菜のひとつ、「ピーマン」。
独特の苦みがあることから、子供たちには少し敬遠されがちの野菜かもしれません。
しかし、実はピーマンは栄養価が非常に高い野菜です。
今回はピーマンの栄養とその健康効果についてご紹介します!
ピーマンの歴史
ピーマンの学術的分類は、ナス科トウガラシ属。つまり唐辛子の仲間なのです!中南米が原産で、コロンブスによってヨーロッパに伝わり、品種改良により誕生したのがピーマンです。
日本には江戸時代に唐辛子が伝わっていましたが、ピーマンは明治時代になってから。しかし食用として広まったのは第二次世界大戦後と、割と最近の野菜といえるかもしれませんね。
ピーマンは和製英語で、フランス語で唐辛子を意味する「piment(ピメント)」から来ています。ちなみに英語では「green pepper(グリーンペッパー)」です。
ピーマンに含まれる栄養素
- ビタミンC
- β-カロテン
- カリウム
- 食物繊維
- ビタミンE
- ピラジン
- クエルシトリン
ピーマンの代表的な健康効果
- 美肌効果
- 目や皮膚の健康維持
- リラックス効果
美肌効果
一般的にビタミンCは熱に弱い栄養素として知られています。しかしビタミンPという成分がビタミンCを熱から守ってくれるため、ピーマンに含まれるビタミンCは加熱しても失われにくいといわれています!ピーマンのビタミンCの含有量はなんとレモン果汁の約1.5倍!ピーマン1.5個分で1日に必要なビタミンCが摂れてしまうほど豊富なのです!
ビタミンCはコラーゲンの生成に関わるビタミンなので、シミやしわの予防など肌の健康を保つのに欠かせません。風邪予防にも◎
目や皮膚の健康維持
β-カロテンは体内で適宜ビタミンAに変換されます。ビタミンAは、目の機能・皮膚や粘膜の健康を維持するのに欠かせない栄養素であり、粘膜のダメージを回復する・免疫力アップといった効果も期待されています。
リラックス効果
ピーマン独特の青臭い香りはピラジンによるものですが、脳をリラックスさせる効果があることがわかってきています。
上に紹介した以外にもたくさんの健康効果が期待されています✨
ピーマンの種類
青ピーマン
一般的に流通しているもの。
赤ピーマン
青ピーマンが完熟したもの。抗酸化作用をもつ「カプサンチン」と呼ばれる栄養素が含まれており、生活習慣病の予防に◎さらに赤ピーマンに含まれるβ―カロテンは青ピーマンよりも強い抗酸化作用があるとされています。
※ちなみにパプリカは同じトウガラシ属ではありますが、別の品種です。
ピーマンの調理方法
種やワタも食べよう!
リラックス効果が期待できる「ピラジン」はピーマンの種とワタに含まれているので、ピーマンの肉詰めを作る時など、種やワタを取り除かず丸ごと使って作るのがおすすめ♪(種やワタを取り除かないことで、肉だねがはがれにくくなるメリットも!)
油を使って調理
β-カロテンは油と一緒に摂取することで体内への吸収率が上がります。炒め物や揚げ物にしてもいいですね。ごま油やオリーブ油などを使ってもOK。
繊維に沿って切ると苦味が減る
ピーマンの繊維に沿って縦に切ると、栄養素が流出しづらくなるだけでなく、苦味を感じにくくする効果も◎ぜひお試しください!
まとめ
好きな野菜の上位に入るイメージのないピーマンですが、栄養満点のことがお分かりいただけたのではないでしょうか?
特にピーマンのビタミンCは加熱しても失われにくいということで、料理にも使いやすいですね🍴今回ご紹介したピーマンの栄養や健康効果はまだ一部です。ピーマンには全身の健康に嬉しい効果がたくさんあるので、ぜひピーマンを使った料理を日常に取り入れてみてくださいね!