生野菜を超える栄養価?知らないと損する冷凍野菜の選び方と調理ポイント
公開日
野菜を選ぶとき、多くの人は生野菜の新鮮さ、栄養価の高さに勝るものはないと信じて疑いません。事実、フランスのCSA研究所が実施した2023年の調査によると、フランス人の93%は新鮮な野菜を信頼しているという結果が出ています。
しかしその予想に反して、ある特定の野菜は、冷凍野菜の方が栄養面で生の野菜を上回っていることをご存知ですか?
冷凍野菜は、忙しい現代人にとって手軽で便利な食材として広く利用されています。しかし、その栄養価や調理法については誤解も多いようです。冷凍野菜を使うのは「ズボラな人」、「手抜き料理」、「野菜の栄養価が台無し」なんて思う人もきっといるはず。
今回は、知られざる冷凍野菜の栄養価、適切な調理法、そして選び方について詳しく解説します💁🏻♀️
冷凍野菜の栄養価:新鮮さが保たれる秘密
市場に出回る生野菜は収穫した後輸送され、そしてお店の棚に並べられ、私たち消費者の手に届くまでに時間がかかります。購入した後もその日のうちに食べきることはなく、何日か保存していることもありますよね。実はその間、栄養価はどんどん低下していくんです⤵️⤵️
一方で冷凍野菜は、一般的に、収穫後すぐに湯通しされてわずか数時間で冷凍されることがよくあります。このプロセスにより、ビタミンはわずかに失われますが、それでも多くのビタミンやミネラルなど、大部分の栄養素が新鮮な状態で保存されます。そのため、冷凍野菜は生鮮野菜と比べても同等、あるいはそれ以上の栄養価を持つ場合があるのです。
冷凍野菜の方が栄養素が保たれている野菜 トップ3
フランスの消費者調査によれば、冷凍されたインゲン、ニンジン、エンドウ豆は栄養素の点で生のものよりも優れているという結果が出ました。
冷凍インゲンにはビタミンCとB9の含有量が高く保たれたまま保存されています。冷凍ニンジンは、ビタミンAと食物繊維が豊富に含まれたまま保存されていて、冷凍エンドウ豆は上手に冷凍保存すればビタミンCとB9の宝庫状態です✨
冷凍野菜の調理法:栄養を逃さないポイント
これらの冷凍野菜を調理する際、以下の点に注意すると、栄養素を効果的に摂取できます。
◎適切な加熱時間
加熱しすぎるとビタミンCなどの水溶性ビタミンが失われやすくなります。パッケージに記載された調理時間を守り、必要以上の加熱は避けましょう。
◎蒸し調理の活用
茹でるよりも蒸すことで、水に溶け出す栄養素の損失を防げます。エンドウ豆など表面積が小さい野菜は、電子レンジでの加熱も効果的です。
◎調理前の解凍
多くの冷凍野菜は解凍せずにそのまま調理できます。解凍すると水分とともに栄養素が流出する可能性があるため、直接加熱するのが望ましいですが、たとえばトマトなどの水分を多く含む野菜は解凍し、出てきた水分を除いてから調理するのがおすすめです。逆にパセリなどのハーブ類は、解凍してから調理すると栄養価はもちろん、風味も半減してしまうので、直接調理しましょう。
冷凍野菜の選び方:品質を見極めるポイント
冷凍野菜を選ぶときは、以下の点をチェックしながら買うのがおススメです。
①原材料の産地確認
信頼できる産地やオーガニック認証などを確認し、安心して消費できる製品を選びましょう。
②添加物の有無
可能であれば、添加物が含まれていないシンプルな冷凍野菜を選ぶと、より健康的です。
③保存状態の確認
購入時には、パッケージが破損していないか、霜が大量についていないかを確認し、適切に保存されている製品を選びましょう。
おわりに
冷凍野菜は、その手軽さと栄養価の高さから、忙しい人や一人暮らしの人などにとって強い味方となります。適切な調理法と選び方を心掛けることで、日々の食生活に簡単に取り入れることができます。ぜひ冷凍野菜も活用して、バランスの取れた食生活をめざしましょう🍽️!